西宮市議会 1984-12-21
昭和59年12月(第11回)定例会−12月21日-06号
18番 西 川 彰 一 君 42番 中 前 勲 君
19番 福 田 義 雄 君 43番 楽 野 信 行 君
20番 管 庸 夫 君 44番 松 岡 和 昭 君
21番 阪 本 信 弘 君 45番 細 山 治 君
22番 橋 本 完 君 46番 田 中 章 博 君
23番 明 石 和 子 君 47番 樽 井 正 雄 君
24番 谷 口 徳 二 君 48番 草 加 義 直 君
25番 西 村 義 男 君
欠 席 議 員
8番 蜂 谷 倫 基 君
説明のため出席した者の職氏名
市 長 八 木 米 次 君 建 設 局 長 伊 藤 明 利 君
助 役 馬 場 順 三 君 土 木 局 長 中 西 勇 君
助 役 三 村 幸 治 君
中央病院事務局長 松 村 暢 之 君
収 入 役 白 井 利 治 君 消 防 局 長 北 中 正 一 君
市 長 室 長 西 川 宏 君
水道事業管理者 前 田 一 男 君
企 画 局 長 中 本 康 隆 君
水道局総務部長 鎌 田 勉 君
総 務 局 長 元 田 五 郎 君
選挙管理委員長 辰 馬 宇 一 君
行 政 課 長 吉 村 孝 治 君
農業委員会会長 田 中 三 男 君
財 政 局 長 中 村 哲 也 君 代表監査 委 員 岸 昭 君
財 政 課 長 北 福 宏 行 君 監 査 委 員 植 田 八 郎 君
同和対策 局 長 小 田 日出夫 君 教 育 委 員 長 小 野 勝 雄 君
市 民 局 長 仲 東 璋 君 教 育 長 小 林 久 盛 君
福 祉 局 長 川 崎 正 君 教 育 次 長 藤 田 敏 朗 君
環境衛生 局 長 小 林 了 君 教 育 次 長 岡 野 健 治 君
職務のため議場に出席した
事務局職員
事 務 局 長 河 村 吉 庸 君 書 記 長 田 臣 弘 君
次 長 大 西 功 君 書 記 市 栄 正 樹 君
議 事 課 長 天 野 禎 夫 君 書 記 青 木 豊 和 君
議 事 係 長 津 田 博 利 君 速 記 書 記 西 岡 衛 君
調 査 係 長 河 南 宏 君 速 記 書 記 原 田 順 子 君
(午後1時22分 開議)
○議長(余百保次郎君) ただいまより定例会第6日目の会議を開きます。
現在までの出席議員は47名であります。
本日は、
蜂谷倫基君から所用のため遅参、以上のとおり届け出を受けております。
本日の
会議録署名議員に、会議規則第113条の規定により、4番 嶋田克興君、9番 西埜博之君、以上両君を指名いたします。
本日の議事日程は、お手元に配付いたしました日程表のとおりであります。
これより日程に従い議事を進めます。
まず、日程第1 議案第204号訂正の件を議題といたします。
本件については、
文教常任委員会に付託し、御審査願ったものでありますが、当局より訂正の申し出がありましたので、これよりその理由について説明を求めます。
総務局長。
◎
総務局長(元田五郎君) まことに恐れ入りますが、議案の字句の訂正をお願い申し上げます。
議案第204
号西宮市立学校教育職員の
退職手当に関する条例の一部を改正する条例の一部を次のとおり訂正させていただきます。
同条例中、付則第3項、29―6ページにおいて、「施行日前に退職した議員」とあるのは、「施行日前に退職した職員」の印刷誤りにつき、おわびして御訂正いただきますようお願い申し上げます。
以上でございます。
○議長(余百保次郎君) お諮りいたします。
ただいまの説明のとおり訂正を承認することにして御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) 御異議を認めません。よって、議案第204号は訂正されました。
次に、日程第2 認定第8号を議題といたします。
本決算に対する委員長の報告を求めます。
決算特別委員長 細山治君。
(登 壇)
◆45番(細山治君)
決算特別委員長報告。
ただいまから
決算特別委員会の審査経過及び結果の概要を御報告申し上げます。
本委員会は、去る12月13日開催の本会議におきまして、認定第8号昭和58年度西宮市
一般会計および
特別会計歳入歳出決算認定の件を審査するため、議長を除く全議員を委員として設置されたものであります。
同日、本会議終了後、直ちに委員会を招集し、正副委員長の互選並びに
審査方法を協議いたしました結果、委員長に不肖私、細山治を、副委員長に
蜂谷倫基君、友松信也君、橋本完君、宇野良一君をそれぞれ互選し、
審査方法は、慣例に基づき
常任委員会単位の4
分科会方式によることに決したのであります。
分科会の運営は、かねての申し合わせに従い、副委員長が
所管分科会の主査を兼ね、
常任委員会副委員長にそれぞれの分科会副主査をお願いすることとなったのであります。
その後、18日より3日間にわたり分科会を開催し、審査を行いましたところ、20日に各
分科会主査より付託区分の審査を終了したとの報告を受けたのであります。
本日、
決算特別委員会を招集し、各
分科会主査報告を聴取し、討論、採決を行いましたところ、賛成多数をもって認定すべきものと決した次第であります。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、
委員長報告といたします。
○議長(余百保次郎君) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告について質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) なければ、質疑を打ち切り討論に入ります。
討論の通告を受けておりますので、まず、順序により、松田昭山君の発言を許します。
(登 壇)
◆13番(松田昭山君) 私は、
日本共産党西宮市会議員団を代表いたしまして、ただいま上程中の認定第8号、昭和58年度西宮市
一般会計並びに昭和58年度各
特別会計の決算認定に対し、その一部に反対の立場から意見を申し上げておきたいと思います。
国家予算は、昭和57年度以来3年間にわたって、
アメリカ、
レーガン政権の要請にこたえて、軍備拡張のための臨調、行革路線に基づく
予算編成が行われてきております。この3年間に、軍事費は実に22.3%も増加をし、
経済協力費は27.9%、
エネルギー対策費は21.2%もの伸びを示したのであります。これに対して切り捨ての対象とされた
社会保障費は、同じ期間にわずか5.5%、文教費は2%の伸びにとどめられ、
中小企業対策費はマイナス8.2%、
農林漁業費はマイナス6.7%と、大幅に削減をされたのであります。しかも、軍事費は、膨大な後年度負担で、5年先までの予算を先食いをして、
雪だるま式に膨脹するレールが敷かれているのに対して、
社会保障費は当然にふえるべき経費でさえカットされ、
老人医療費の有料化、
健康保険の本人1割負担が導入されてきているのであります。
厚生省関係で当然ふえるべき経費は、3年間で2兆4,300億円に上るのでありますが、このうち認められたのはわずか4,900億円に過ぎないのでありまして、実に2兆円も切り捨てられたのであります。このように国民生活を犠牲にして軍備の拡張が行われているのでありますが、事実、自衛隊の装備費は、この3年間に48%もの驚くべき伸びを示しているのであります。P3C、F15、
ミサイル護衛艦など、
レーガン政権が要求する1,000海里
シーレーン防衛のためのものが圧倒的であります。来年度予算に対する防衛庁の要求を見ますと、弾薬費が57%もふやされ、
日米共同演習を頻繁に行うこととあわせて、自衛隊の
実戦部隊化が一層強化されようといたしております。
中曽根首相の
私的諮問機関である
平和問題研究会は、今月の18日、その報告書で防衛費のGNP比1%枠について見直すよう求め、事実上の撤廃を提言をいたしました。さらに、
防衛力増強の指針であるところの昭和51年10月に閣議決定が行われた防衛計画の大綱の再検討を提唱したのであります。このことから、来年度途中にも1%枠に関する閣議決定の変更が
中曽根政府によって行われることが予想されるようになってきているのであります。このようにしてわが国の国土と国民がアジア、太平洋における
アメリカ、
レーガン政権の核戦略に完全に組み込まれ、破滅的な核戦争への道に導かれようとしております。わが国の
経済協力費は、その4分の3が
アメリカの
戦略重点国へ配分をされ、
レーガン政権の世界戦略に組み込まれ、しかも核戦争は現実のものになる危険が迫っているのであります。このような世界情勢の中で、今月の11日から17日までの間、
日本共産党中央委員会宮本議長と
ソ連邦共産党の
チェルネンコ書記長をそれぞれ団長とする両党代表団がモスクワで会談をし、共同声明を発表しました。この声明の内容は、日ソ両国はもとより、全世界に報道されたところでありまして、内容は高く評価をされているのであります。
核戦争阻止、
核兵器全面禁止、
核兵器廃絶が人類にとって死活的に重要な緊急の課題であるとして、1985年がこの課題を実現する上で決定的な転換の年となるよう全力を挙げると述べられているのであります。
さて、大蔵省は、来年度
予算編成において、歳出を削減するために、その主要な部分を
地方自治体に対する国の補助金、負担金のカットで賄おうといたしております。生活保護、
老人ホームの措置費、
保育所措置費などの補助率1割カットは、概算要求にあらわれた分だけでも二千数百億円に上っており、自治体に対して一挙に4割の負担増をもたらすことになっております。さらに、道路、下水道、河川などの
補助金削減で2,000億円、教育関係で1,000億円を
地方自治体に肩がわりさせようといたしております。わが党議員団は、大槻議員が58年度当初予算案に対しまして、
自民党政府に追随するものである、このように指摘を行ったのでありますが、58年度八木市政の行政執行の姿勢はまさにそのとおりであったと思います。
さて、決算内容について、特に反対をする箇所とその理由、並びに要望をする点について申し上げておきたいと思います。
一般会計歳入のうち
市長室関係の
自衛隊募集事務費に反対であります。
自衛隊は、明らかに憲法違反の軍隊であり、自衛隊は、初めにも指摘をいたしましたとおり、
アメリカ軍の補完部隊であります。
自民党政府は
必要最小限だと言っておりますけれども、
アメリカの要請でふくれ上がった
海上自衛隊は、P3Cなど対潜哨戒機を125機も所有しており、これは
アメリカ、ソ連に次いで世界第3位であります。これでも
アメリカは、日本の自衛隊は近代戦争を戦う戦力はないということで、さらに戦力の増強を強く要請をしてきているのであります。自衛隊の募集費、これこそ行革の対象にして廃止をすべきであり、
平和非核都市宣言をしている西宮市としては、これは政府に返上をすべきであります。
次に、
下水道事業特別会計、
住宅費特別会計、
公共用地買収事業特別会計の一部に反対であります。
下水道の使用料は、昭和58年度大幅に値上げが行われました。その結果、
終末処理費は約2億円も上回っております。また、この会計には
受益者負担金が入っております。
受益者負担金は当初から反対をしているものでありまして、これを認めるわけにはまいりません。
次に、
住宅費特別会計でありますが、これには
割り増し家賃制度が導入をされております。
公営住宅は低所得者のためのものであって、高額所得となった者には低所得者のために住宅を明け渡してもらうべきものであります。現行の
割り増し制度は、さほど高額とも思えない人からまで
割り増し金を取るというものであって、これを認めるわけにはまいりません。
次に、
用地買収事業特別会計でありますが、これには山手幹線の
用地買収費が含まれておりまして、従来から反対をしているとおり、これを認めるわけにはまいりません。
次に、特に強く要望する点についてこの際申し上げておきたいと思います。
まず、
保育所措置費負担金についてでありますが、昭和57年度末の
収入未済額は1,044万7,940円、これから52年度までの8件、2万6,800円を差し引いて、58年度末の
収入未済額は1,175万2,650円となっておりまして、増加をしているのであります。これは、保育料が高いということが大きな理由になっていると思われるわけでありまして、最近では保育料の値下げをする自治体も出てきているのでありまして、当局においては、来年度から値下げを行うよう強く要望をいたしておきます。
次に、
公営住宅の使用料、家賃の問題でありますが、
改良住宅の使用料は、市民から見て納得できないほど低額なものになっております。したがって、これは適正な額まで引き上げるよう強く要望いたしておきます。なお、
改良住宅の
使用料収入未済額は前年よりもふえまして562万500円となっております。これについて、悪質なものは厳しく対処するよう、これも強く要望いたしておきます。また、
改良住宅の
管理費委託料の不用額527万9,680円のうちで、
管理委託料約300万円は、半年契約で10月1日から連絡員が選任をされたということが審査の過程で明らかになったのでありますが、補正減額されないままになっているのでありまして、今後はこのようなことのないよう要望いたしておきます。
最後に、
住宅費特別会計における
住宅使用料の収入状況についてでありますが、
監査委員も指摘をいたしておりますように、収入率は90.1%であります。前年度が91.1%、前々年度は92.8%になっておりますが、これに比べて年々低下をしてきております。
収入未済額は7,010万5,340円でありまして、前年度5,448万536円、前々年度4,241万7,079円に比べますと、年々大きく増加をしておりまして、これは重大な事態と言わなければなりません。悪質な累積滞納者に対しては特に厳しく対処するよう強く要望をいたしておきます。
以上で終わります。(拍手)
○議長(余百保次郎君) 次に、岡本佐久次君。
(登 壇)
◆39番(岡本佐久次君) 認定第8号昭和58年度西宮市
一般会計および
特別会計歳入歳出決算認定の件につき意見を申し上げたいと思います。
58年度予算案審査に際し、社会党議員団は、老人医療の一部有料化など10項目の反対理由を挙げ、当局提案の予算案に反対をいたしましたが、このたびの決算認定に際しましては、予算が議会の民主的なルールを経て決定されたものであり、予算に反対したから決算にも反対という短絡的な考え方はとらないという立場をとったのであります。そこで、3日間にわたる
決算特別委員会の中では、予算がどのように執行され、また、どのような行政効果を上げておるのか、そしてまた、今後検討すべき問題点はないか等々の観点から審査に加わってまいりました結果、市長の基本姿勢に対する若干の問題提起と要望意見を付して賛成することにいたしました。
まず、要望意見でありますが、1点は、
一般会計、
特別会計あわせ総額24億円を超す
収入未済額、特に長期滞納に対する対策であります。収税課、国民
健康保険課、住宅管理課等の担当部門から横断的な特別チームを編成し、徴収方法の合理化、一元化を検討するなど、抜本的な対策を考えていただきたいのであります。
2点目は、深津小学校、同中学校の開校に伴う環境整備対策でありますが、通学路やグラウンドの整備、騒音対策が不十分なまま開校されたことは、まことに遺憾であります。残されている懸案事項が1日も早く解決されるよう強く要望しておきたいと思います。
この際、2期目を迎えて攻めの行政を進めると言われている八木市政のあり方について触れておきたいと思います。
58年度決算の中身を見ましても、市民の切実な要望とはうらはらに、政府の指導、通達等によって押しつけられている部分が随所に見受けられるのでありますが、この傾向は今後もますます強くなることが予想され、中央集権、地方自治の形骸化が懸念をされるところであります。補助金の一律1割カットでも見られるように、国の財政赤字のしわ寄せを
地方自治体に押しつけようとする政府の意図に対し、42万市民の生活と地方自治を守る立場から、それこそ攻めの行政を展開してもらいたいと思います。
二つ目に申し上げておきたいのは、平和を守るための行政でありますが、いまや世界は米ソ2大国の核軍拡競争の結果によって、平和の危機が強く叫ばれているのであります。昨年12月、市長は、他都市に先駆け
平和非核都市宣言を行うなど、その取り組みについては高く評価するものでありますが、今後は平和非核都市にふさわしい具体的な事業を施策の中で生かしていただきたいと思います。
三つ目は、58年度予算の中でわが党が反対項目の一つに挙げておりました公共料金の問題でありますが、低成長経済政策が続く中、市民生活に負担増を強いる各種公共料金の値上げについては、今後とも慎重の上にも慎重を期していただきたいのであります。
また、電算機の高度利用に対処するため、市民のプライバシー保護対策や情報公開制度の確立に一層意を用いていただきたいことも申し添えておきたいと思います。
さらに、社会福祉の問題でありますが、最近、地域福祉とか在宅福祉という美名に隠れて自立自助の思想が表面化し、本当に福祉を必要とする人々を脅かしているのが実態であります。愛の市政を標榜される市長でありますから、年に1回ぐらいは市内の福祉施設を視察されるなど、きめ細かい配慮を要望しておきたいと思います。
最後に、人事管理の面について触れておきたいと思います。
このたびの決算でも明らかなように、財政調整基金を初めとする各種積立金の額が100億円に迫ろうとしておりますが、その主な原因がここ二、三年市職員のベースアップを低額に抑えたり、凍結してきたことにあることは、否めない事実であります。反面、一般質問でも指摘されましたように、このところ職員のモラールが相当低下していることも認めざるを得ないのであります。事業は人なりという言葉がありますが、行政も人なりと言えます。市長は、この際、市職員の待遇面も含め、やる気を起こさせる方策を真剣に考えていただきたいことをつけ加えまして、私の討論といたします。
ありがとうございました。(拍手)
○議長(余百保次郎君) 次に、谷口徳二君。
(登 壇)
◆24番(谷口徳二君) 昭和58年度西宮市
一般会計及び
特別会計の決算認定に当たりまして、私は、民政会、政友会を代表し、これに賛成の立場から意見を申し上げたいと思います。
昭和58年度は、市長就任3年目を迎えられた八木市長が行政方針で述べられましたように、その基本理念である愛の市政を実現するため、どこよりも住みよい西宮を目指して積極的に市行政を推進された年であり、それがこの決算として示されていると考えるのであります。
ところで、58年度予算をめぐる財政状況は、国において、引き続く景気の低迷のもとで、財政再建を図るため、一般歳出の伸びが前年度比でマイナスという超緊縮予算が編成され、また、行財政改革の本格化による地方財政への波及が問題となるなど、きわめて厳しい状況におかれているのであります。しかるに、決算の概要を見ますと、一般、
特別会計をあわせた歳入総額1,261億5,600万円、歳出総額1,225億8,000万円でありまして、59年度へ繰り越す事業に必要な財源を差し引いた実質収支額は27億8,400万円の黒字を計上しております。決算の規模におきましても、歳入が16.7%、歳出では16.2%の大幅な伸びを示しており、これは全国都市の平均を大きく上回る高い値となっております。財政の健全性を示します経常収支比率は77%と、前年度の81.4%から一躍4.4%改善され、久方ぶりに70%台を示しております。また、将来の行政需要に対応するための財政調整基金の積み立ても、新たに19億3,000万円を加えて、59億円に達しております。これらのことは、財政状況のきわめて厳しい情勢の中にあって、本市財政の健全化が着実に実施されているものとして、私は、相当の評価をいたしたいと考えるものであります。特に、諸経費の内訳を見まするに、消費的経費の伸びが13.7%に対しまして、市民生活に直結する投資的経費は24.6%と大きく伸びておりまして、市民の要望にこたえ、積極的な事業推進に努力された市長の熱意がうかがわれるものであります。
主要な事業を列挙してみますと、夙東会館、建石保育所の建てかえ、北夙川消防分署の移転新築、さらに西部清掃工場の完成、また、懸案の仮称総合福祉センターが60年度オープンを目指して建設の着工を見ております。また、道路整備が促進され、公園についても、北山、鳴尾臨海及び西田公園を整備し、段上公園を開設、下水道においては、西宮処理区の面整備を進め、新たに鳴尾浜浄化センターの新設に着手しております。また、市営住宅では、上ケ原八番町団地120戸を完成、新規に88戸の建設に着手、また、住宅改良事業におきましても、6号棟、3号棟の継続工事に加えて、5号棟、22号棟の着工を見るなど、着々とその成果を上げております。教育関係を申し上げますと、名塩小の増築、船坂小の体育館の増改築、上甲子園小、高木小の防音改造のほか、引き続いて深津小の整備が実施されております。中学校では、大社中、塩瀬中の増改築、学文中、瓦木中の防音改造が行われ、深津中の継続整備が実施されております。
社会教育面では、今津体育館の新設、段上、高須公民館の新設、さらには、待望久しい新図書館、資料館の建築の着工も見られております。施策の面におきましても、放置自転車対策としての
条例制定や、ワンルームマンション等に対応した環境条例の改正、各種福祉施設、施策の新設、拡充、勤労者、中小企業に対する融資制度の整備など、行政方針で述べられた各種事業が着実に実施されており、その努力を多とするものであります。
次に、財政運営につきまして申し上げますと、予算の執行状況は、一般、
特別会計とも、歳入の見積もりは良好であり、その執行率は99.5%に達し、歳出の執行率も96.7%と、まずは適正な執行であります。経常収支比率77.7%は全国都市平均の79.5%を上回るに至っており、公債費比率におきましても昨年の12.9%から11.6%と改善されております。財政調整基金に19億3,000万円、公共施設等整備基金2億6,000万円の新規積み立て、及び土地開発基金10億円の増額につきましては、その限度額のあり方につきまして論議もあろうかと思いますが、下水道の整備等、目前に大型事業が山積している本市の事情を勘案しますれば、これを積極的に評価したいと考えるのであります。
このように本市の財政は、きわめて健全、着実な運営がなされており、この決算内容を評価するものでありますが、58年度の黒字は税収の予想以上の伸びに支えられたものであり、これ以外の収入では、競輪収入の落ち込みが顕著にあらわれております。そのため、今後の財政運営を考えますに、
監査委員意見書に示されておりますように、投資事業に係ります市債の償還の問題もあり、また、国の減税による市税収入への影響、さらには、行財政改革によります国庫支出金の切り下げなど、その前途は予断を許さないものがあります。加えまして、本市は、昭和60年代の新総合計画において、下水道を初めとする都市施設の整備等々、多額の財源を必要とする大型事業が控えており、その実施に当たっては健全財政の裏づけが不可欠であります。
もう1点、教育委員会に申し上げますと、幼稚園においても、近年、園児の減少傾向にあり、さらにこの状態は続いていくと思われます。しかしながら、幼稚園費は年々増加する傾向にあり、実情に逆行している面があります。来年度の
予算編成に当たっては、このような状況を十分に精査、掌握されて取り組まれる必要があると思います。
特に要望しておきます。
八木市長以下当局におかれましては、このような内外の困難な状況のもとではありますが、行財政改革を求める、いわゆる時代的要請を踏まえつつ、適切かつ効果的な行財政運営に当たられまして、40万市民のため、行政水準の向上に向けて一層の努力をお願いいたしまして、私の賛成討論といたします。
ありがとうございました。(拍手)
○議長(余百保次郎君) 次に、西埜博之君。
(登 壇)(拍 手)
◆9番(西埜博之君) 認定第8号、昭和58年度決算認定に当たり、市民クラブ並びに研政会を代表いたしまして、賛成の立場から意見を述べたいと思います。
昭和58年度の本市当初予算の特徴を振り返ってみますと、何と言ってもその予算規模が、国家予算ゼロシーリングの中で、尼崎市の5.7%減を初めとし、近隣都市が軒並みに緊縮予算を余儀なくされている中にあって、市民福祉増進のため、懸案の諸事業の実施を図るため、前年度当初に比して15.7%増の積極大型予算を編成、執行されたことだと思います。予算に盛り込まれた施策、事業は、いずれも市民から強く要望、期待されたものでありますが、実施財源の面では、国の動向あるいは経済情勢等から、その確保に不安を感じたのは私だけではなかったと思います。こうした状況の中で、昭和58年度実施された事業については、先ほど谷口議員がいろいろと申されましたので、この際、省略をいたしますが、予算に計上にされました主な事業はすべて順調に実行されており、国の超緊縮予算のもとでよく財源を確保され、執行されたものと、市長以下市当局の御努力を評価するものであります。
本市財政事情を見てまいりますと、一般、
特別会計をあわせた実質収支額において、27億8,468万円の黒字を計上されるとともに、財政調整基金19億3,764万8,000円を増額積み立てされ、58年度末積立額も59億3,973万3,000円に増加し、将来に向けて財政の健全運営を配慮した処理がなされております。また、予算執行状況を見ますと、一般、
特別会計をあわせ、予算の歳入見積もりは良好であり、歳入の執行率は99.5%、歳出の予算執行率は96.7%、不用率も1.6%で前年度より0.1%低下しており、これまた良好と判断いたします。経常収支比率、公債費比率は77%、11.6%と、それぞれ前年度に比し4.4%、1.3%改善されております。これは、八木市長が、各種収入の確保と経費の節減など、厳しい予算執行努力を重ねられた結果と評価するものであります。
今後の市行政を展望しますと、下水道整備や再開発事業など、多額の財源を必要とする大型事業が控えている反面、国の動向等を見ますと、60年度以降、高率国庫補助金の補助率引き下げ等、地方への負担転嫁が議論されているところであります。また、市税収入、収益事業収入の見通しも厳しく、市財政を取り巻く環境は決して楽観を許さない状況であると思います。このような情勢でありますので、市当局におかれましては、監査審査意見書に述べられましたように、総額で24億を超す
収入未済額の早期解消を含めて、収入確保に努めるとともに、より効率的な事務、事業の執行を図られるよう要望しておきたいと思います。
終わりに当たりまして、先行き厳しい財政状況のもとで、第2期八木市政は、当初の所信表明で明らかにされた愛の市政を基本理念としてどこよりも住みよい西宮の建設を目指されるとともに、市政各般にわたりより一層適正かつ効率的な市政運営に努力を傾けられることを強く要望して、賛成意見といたします。
どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(余百保次郎君) 次に、中前勲君。
◆42番(中前勲君) ただいま上程されております認定第8号につきまして、公明党議員団は賛成でございます。
すでに各分科会におきましてわが党の同僚議員が審査の過程で意見、また要望を述べてまいってきております。また、先ほど来この場所でお述べになったこととも重複をいたしますので、あえて申しませんけれども、1点だけ申し述べておきたいというふうに思います。
一般会計歳出第3款民生費第1項社会福祉費第7目住宅地区改良費でございますけれども、予算現額42億9,278万9,000円に対しまして、27%を超える金額になると思いますが、11億6,907万2,000円の多額の翌年度への繰越明許、これが出ておるわけですけれども、この状況を見まして、時限立法の期限が切れる61年度末までに果たしてこの住宅地区改良事業が終わるのだろうか、ますます困難となったというふうに私どもは思っております。そこで要望でございますけれども、今後、残された2年余りの間に、ひとつ市長、助役、また職員の皆さん方が一丸となってこの事業に取り組まなければ、将来において大きな問題、重大な事態が起こるということも予測されるわけでございます。したがって、どうかこの事業について、先ほど言いましたように、全職員が一丸となって努力していただきたいということを重ねて要望し、賛成といたしたいと思います。
以上です。(拍手)
○議長(余百保次郎君) 以上で通告による討論は終わりました。
ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) なければ、討論を打ち切り、採決は起立により行います。
上程中の決算はただいまの委員長の報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(余百保次郎君) 起立多数であります。よって、ただいま採決いたしました認定第8号は認定することに決しました。
次に、日程第3 議案第184号外9件を一括して議題といたします。
各案に対する委員長の報告を求めます。
まず、総務常任副委員長 荻田勝紀君。
◆5番(荻田勝紀君) 総務常任
委員長報告。
ただいま上程中の、議案第184号西宮市市税条例の一部を改正する
条例制定の件、議案第203号西宮市
職員退職手当支給条例の一部を改正する
条例制定の件、以上2件につきましては、去る12月14日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに、慎重に審査いたしました結果、議案第203号につきましては賛成多数をもって、他は異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、
委員長報告といたします。
○議長(余百保次郎君) 次に、文教常任委員長 友松信也君。
◆3番(友松信也君) 文教常任
委員長報告。
ただいま上程中の、議案第185号
西宮市立市民ギャラリー条例制定の件、議案第186号
西宮市立郷土資料館条例制定の件、議案第187号
西宮市立図書館条例の一部を改正する
条例制定の件、議案第188号西宮市
奨学基金設置条例の一部を改正する
条例制定の件、議案第189号
西宮市立総合教育センター条例制定の件、議案第204
号西宮市立学校教育職員の
退職手当に関する条例の一部を改正する
条例制定の件、以上6件につきましては、去る12月14日開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。
以上、
委員長報告といたします。
○議長(余百保次郎君) 次に、民生常任委員長 橋本完君。
◆22番(橋本完君) 民生常任
委員長報告。
ただいま上程中の、議案第190号西宮市火入れに関する
条例制定の件、議案第191号市民の
生活環境を守る条例の一部を改正する
条例制定の件、以上2件につきましては、去る12月14日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、
委員長報告といたします。
○議長(余百保次郎君) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告について質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) なければ、質疑を打ち切り討論に入ります。
討論の通告を受けておりますので、木下猛君の発言を許します。
◆15番(木下猛君) 議案第203号西宮市
職員退職手当支給条例の一部を改正する
条例制定の件及び議案第204
号西宮市立学校教育職員の
退職手当に関する条例の一部を改正する
条例制定の件に対しまして、日本社会党議員団は反対をいたします。
議案第203号と204号は、雇用保険法の改正に伴って、市職員及び学校教育職員の
退職手当条例の、それぞれの第10条を改正しようとするものであります。市職員及び学校教育職員のうち、退職の際この条項に該当する人はきわめて少ないと思われますが、それだけに大きな関心を払いたいと思います。
このたびの雇用保険法の改正は、失業者の増大によって失業保険財政の単年度収支が57年度から赤字に転じたため、失業者に対する給付費を減らすために改正されたものであります。一部条件が引き上げられた分もありますが、全体として最も社会的に弱い失業者に対する失業保険給付を大幅に減らすものであります。失業者の増大は、基本的には失業者自身に責任があるわけではなく、むしろ政府の経済政策と雇用対策の失敗によるものであります。また、雇用保険法第66条において、失業保険財政の単年度収支で赤字が生じた場合には、国庫負担率を定率の4分の1から3分の1を限度として追加負担すべきものと定められています。しかしながら、政府のゼロシーリング政策が失業保険財政にかかわる国庫負担に適用されたため、失業保険給付費を減らし、社会的に弱い失業者にしわ寄せするものであります。この雇用保険法改正に伴って
退職手当条例第10条が改正されるわけでありますが、初めに述べましたように、退職する人のうちこの条例の第10条が適用される人はきわめて少なく、しかも、自分の意見が言えない状況に置かれている人に対する給付を全体として引き下げるものであります。
以上の理由で議案第203号と204号に対し反対をいたします。
以上です。
○議長(余百保次郎君) 以上で通告による討論は終わりました。
ほかにございませんか。
25番。
◆25番(西村義男君) ただいま上程をされております各議案の中で、特に議案第203号西宮市
職員退職手当支給条例の一部を改正する
条例制定の件及び議案第204
号西宮市立学校教育職員の
退職手当に関する条例の一部を改正する
条例制定の件、この2件につきまして、共産党議員団は、賛成の立場からの討論を行っておきたいと思います。
承知のように、地方公務員には原則として雇用保険は適用されておりません。しかし、その公務員が懲戒処分で免職になった場合、あるいは採用されてごく短期間で退職をし、その退職金規定による退職金が雇用保険の給付の額を下回る場合等には雇用保険が適用され、給付が受けられることになっております。この規定に基づいて制定されたのが本条例であります。そして、去る8月から雇用保険法が一部改定をされ、これに基づいて本条例も一部改定されようとしているものであります。
国会で改定をされました雇用保険法は、まさしく改悪であります。その内容は、賃金の日額、基本手当の給付水準を若干引き上げる、と同時に、臨時に支払われる賃金、これは一時金、ボーナス等でありますけれども、こういう額については算定基礎から除外をされるという内容であります。また、給付の日数も全体として縮減される、また、給付の制限期間も、現行1カ月、30日から約3カ月に延長され、無収入で90日間待機をしなければならない等々の内容であります。しかしながら、本条例が適用される対象、つまり、本市職員に適用されるのは、先ほども言いましたように、懲戒処分で退職をした者、また、短期間の退職者等々であります。懲戒免職の職員については多くを語る必要はないと思います。問題は、短期間で退職をした者への影響であります。当局の説明によりますと、一般的に3年未満の退職者について本条例の規定が適用される、こう言っておりますけれども、しかし、今回改定をされました雇用保険法の給付日数の内容を見てみると、1年以上5年未満の勤続者の支給額は90日の内容でありまして、改定以前の内容と全く変更ありません。よって、本市職員には、全く影響は受けないものと思われます。また、関係労働組合も特別異議を唱えていない、合意をしているというふうにも聞いておりますし、共産党議員団は、本
条例制定にあえて反対をせず、賛成をいたします。
以上、意見を申し上げます。
○議長(余百保次郎君) ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) なければ、討論を打ち切り採決に入ります。
採決は議事の都合により2回に分けて行います。
まず、上程中の議案第184号ないし議案第191号及び議案第203号、議案第204号の以上10件のうち、議案第203号、議案第204号の2件を除く8件の採決を行います。
各案につきましては、先ほどの委員長の報告のとおり決することにして御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) 御異議を認めません。よって、ただいま採決いたしました8件は原案どおり可決されました。
次に、議案第203号及び議案第204号の2件の採決を起立により行います。
両案につきましては、先ほどの委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(余百保次郎君) 起立多数であります。よって、ただいま採決いたしました2件は原案どおり可決されました。
次に、日程第4 議案第205号を議題といたします。
本案に対する委員長の報告を求めます。
民生常任委員長 橋本完君。
◆22番(橋本完君) 民生常任
委員長報告。
ただいま上程中の議案第205号西宮市
医療費助成条例の一部を改正する
条例制定の件につきましては、去る12月14日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取するとともに、提出された関係資料をもとに、慎重に審査いたしましたところ、審査の過程におきまして原案に対する修正案が提出されました。まず、修正案について採決したところ、賛成少数をもって否決されました。次に、原案について採決し、要望を付し異議なく承認すべきものと決しました。
次に、要望を申し上げます。
本議案は、
健康保険法等の改正により、医療費の1割が自己負担となった者のうち心身障害者のみについて助成の対象とするものであります。
福祉医療制度は、発足以来、県、市の共同事業として行われてきた経過もあり、去る9月の第10回定例会において、県に対し社会保険本人についても早急に福祉医療助成の対象とするよう、全会一致をもって
意見書案を可決し送付しております。これは、心身障害者、母子家庭、老人のいわゆる3点セットで福祉医療助成の対象とするよう県に求めたものであり、本委員会の審査の過程でもこの考えに変わりがないことが確認されたのであります。
よって、市当局におかれては、母子家庭、老人についても早急に福祉医療助成の対象とするよう、県下各市町と連携を密にし、県へ強く働きかけることを要望するものであります。
以上であります。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、
委員長報告といたします。
○議長(余百保次郎君) 委員長の報告は終わりましたが、本案に対しまして礒見一君外6名の議員より修正の動議が提出されておりますので、これを原案とあわせて議題といたします。
この際、発議者を代表して礒見一君の提案説明を求めます。
(登 壇)
◆26番(礒見一君) ただいま上程中の議案第205号西宮市
医療費助成条例の一部を改正する
条例制定の件の修正案につきまして、発議者を代表いたしまして私から提案説明を行わせていただきます。
御承知のように、
健康保険法の改正は、10月1日より被保険者の医療費の1割自己負担を導入し、なかんずくその適用を心身障害者、老人、母子家庭の母等にも及ぼすなど、全くの大改悪と言わざるを得ないものになっています。もちろんこのことについては、市当局におかれては、再三再四関係当局へ要望し、また、議会においても意見書を全会一致で可決するなど、心身障害者、老人、母子等への医療助成についての必要性を市当局、議会両者とも訴えてきたところであります。しかし、このたびの
医療費助成条例の一部改正案については、その対象を、身体障害者では1級から3級及び4級の入院治療者、精神薄弱者では重・中程度、または知能指数60以下及び自閉症の方たちだけとするものであります。このように老人、母子等につきましては、市当局、議会の意に反して医療助成の対象から除外されております。このことはまことに遺憾に思うところであります。
よって、共産党議員団といたしましては、老人、母子等にも当然医療助成をすべく修正案を提案するものであります。
なお、案文につきましては、お手元に配付されているとおりでございます。
議員各位におかれましては、9月の定例会において意見書を可決された原点に立ち返られまして、何とぞ本修正案に御賛同賜りますようお願い申し上げまして、はなはだ簡単ではございますが、提案説明にさせていただきます。
どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(余百保次郎君) 修正案の説明は終わりましたが、委員長の報告並びに修正案に質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) なければ、質疑を打ち切り討論に入ります。
討論の通告を受けておりますので、まず、順序により鳥飼黎明君の発言を許します。
◆40番(鳥飼黎明君) 議案第205号西宮市
医療費助成条例の一部を改正する
条例制定の件についての修正案に賛成の意見を申し述べたいと思います。
医療助成については、去る9月定例会におきまして、10月1日から、医療費の1割が自己負担となるという法改正に基づいて、医療費の1割自己負担が実施されましたが、その際に、身体障害者はもちろん、老人、母子等についても何らの措置もされないで、そのまま1割負担を余儀なくさせられ、本市議会におきましても、この点については、福祉という行政の考え方、これは、当然いままで実施されてきました福祉関係の医療費助成についてはこの際助成をすべきだという満場一致の意見書も可決され、送付されております。したがって、この修正案は、その趣旨に全く合致をしたもので、われわれ日本社会党としては、この修正案には賛成の立場をとるべきだと考えます。
なお、このような福祉行政に対して、最近、国の行政のやり方は、国でやらないことを勝手にやる市町村に対してはペナルティーを課すというような、背中からあいくちを突きつけるような行政、ましてや愛の市政を唱える八木市政に逆行するようなやり方で、このような福祉を切り下げるというやり方をやってきております。こういったことについては、市長も自信を持って市民に訴えたらいいと思うのです。そういったことで、正しいことはこの際進めていくという方向でやっていかなければならないと思います。
以上、賛成の意見といたします。
○議長(余百保次郎君) 以上で通告による討論は終わりました。
ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) なければ、討論を打ち切り採決に入ります。
まず、修正案に対する採決を起立により行います。
修正案のとおり修正することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(余百保次郎君) 起立少数であります。よって、ただいま採決いたしました修正案は否決されました。
次に、議案第205号の採決を行います。
本案につきましては、先ほどの委員長の報告のとおり決することにして御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) 御異議を認めません。よって、ただいま採決いたしました議案第205号は原案どおり可決されました。
次に、日程第5 議案第192号外8件を一括して議題といたします。
各案に対する委員長の報告を求めます。
まず、総務常任副委員長 荻田勝紀君。
◆5番(荻田勝紀君) 総務常任
委員長報告。
ただいま上程中の、議案第192号昭和59年度西宮市
一般会計補正予算(第3号)のうち本委員会所管科目、議案第199号昭和59年度西宮市
集合支払費特別会計補正予算(第1号)、以上2件につきましては、去る12月14日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、
委員長報告といたします。
○議長(余百保次郎君) 次に、文教常任委員長 友松信也君。
◆3番(友松信也君) 文教常任
委員長報告。
ただいま上程中の議案第192号昭和59年度西宮市
一般会計補正予算(第3号)のうち本委員会所管科目につきましては、去る12月14日開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、
委員長報告といたします。
○議長(余百保次郎君) 次に、民生常任委員長 橋本完君。
◆22番(橋本完君) 民生常任
委員長報告。
ただいま上程中の、議案第192号昭和59年度西宮市
一般会計補正予算(第3号)のうち本委員会所管科目、議案第193号昭和59年度西宮市
国民健康保険特別会計補正予算(第2号)、議案第194号昭和59年度西宮市
食肉センター特別会計補正予算(第1号)、議案第195号昭和59年度西宮市
農業共済事業特別会計補正予算(第1号)、議案第200号昭和59年度
西宮市立中央病院事業会計補正予算(第1号)、以上5件につきましては、去る12月14日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、
委員長報告といたします。
○議長(余百保次郎君) 次に、
建設水道常任委員長 宇野良一君。
◆1番(宇野良一君)
建設水道常任
委員長報告。
ただいま上程中の、議案第192号昭和59年度西宮市
一般会計補正予算(第3号)のうち本委員会所管科目、議案第196号昭和59年度西宮市
下水道事業特別会計補正予算(第2号)、議案第197号昭和59年度西宮市
住宅費特別会計補正予算(第1号)、議案第198号昭和59年度西宮市兵庫県
住宅供給公社委託事業特別会計補正予算(第1号)、以上4件につきましては、去る12月14日開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、
委員長報告といたします。
○議長(余百保次郎君) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告について質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) なければ、質疑を打ち切り討論に入ります。
上程中の各案に御意見はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) なければ、討論を打ち切り採決に入ります。
上程中の各案はただいまの委員長の報告のとおり決することにして御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) 御異議を認めません。よって、ただいま採決いたしました議案第192号外8件は原案どおり可決されました。
次に、日程第6 議案第201号外3件を一括して議題といたします。各案に対する委員長の報告を求めます。
まず、民生常任委員長 橋本完君。
◆22番(橋本完君) 民生常任
委員長報告。
ただいま上程中の報告第39号処分報告の件〔(和解および損害賠償の額を定める件)専決処分〕につきましては、去る12月14日以来開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、
委員長報告といたします。
○議長(余百保次郎君) 次に、
建設水道常任委員長 宇野良一君。
◆1番(宇野良一君)
建設水道常任
委員長報告。
ただいま上程中の、議案第201号
工事請負契約締結の件(昭和59年度東鳴尾町1丁目団地第2種
中層耐火公営住宅新築工事)、議案第202号議決変更の件(
鳴尾浜浄化センター機械設備新設工事)、議案第206号
工事請負契約締結の件(上田東町団地第1種
中層耐火公営住宅新築工事)、以上3件につきましては、去る12月14日開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、
委員長報告といたします。
○議長(余百保次郎君) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告について質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) なければ、質疑を打ち切り討論に入ります。
上程中の各案に御意見はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) なければ、討論を打ち切り採決に入ります。
上程中の各案はただいまの委員長の報告のとおり決することにして御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) 御異議を認めません。よって、ただいま採決いたしました議案3件は原案どおり可決、報告第39号は承認されました。
次に、日程第7 議案第218号を議題といたします。
当局の提案説明を求めます。
市長。
(登 壇)
◎市長(八木米次君) 議案第218号
教育委員会委員の任命について同意を求める件につき提案理由の御説明を申し上げます。
昭和59年12月25日付をもちまして任期満了となる小野勝雄君の後任には、引き続き同君を適任と認め任命するに当たり、市議会の同意を求めるため提案する次第でございます。
何とぞ御同意賜りますようお願い申し上げます。よろしくお願いいたします。
○議長(余百保次郎君) 説明は終わりましたが、本案に対する質疑、討論並びに
常任委員会の審査については、これを省略することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) 御異議を認めません。よって、さよう決しました。
これより採決に入ります。
上程中の議案第218号は、これを原案どおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) 御異議を認めません。よって、議案第218号は同意することと決しました。
次に、日程第8 議案第219号を議題といたします。
当局の提案説明を求めます。
市長。
(登 壇)
◎市長(八木米次君) 議案第219号
固定資産評価審査委員会委員の選任について同意を求める件につき提案理由を御説明申し上げます。
昭和59年12月26日付をもって任期満了となる古塚政治郎君の後任には、引き続き同君を適任と認め選任するに当たり、市議会の同意を得るため提案する次第でございます。
何とぞ御同意を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
○議長(余百保次郎君) 説明は終わりましたが、本案に対する質疑、討論並びに
常任委員会の審査については、これを省略することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) 御異議を認めません。よって、さよう決しました。
これより採決に入ります。
上程中の議案第219号は、これを原案どおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) 御異議を認めません。よって、議案第219号は同意することと決しました。
次に、日程第9
意見書案第29号及び
意見書案第30号の2件を一括して議題といたします。
両案に対する提出者の説明を求めます。
橋本完君。
(登 壇)
◆22番(橋本完君) ただいま上程中の、
意見書案第29号はり・きゅう・
マッサージの
保険取扱い改善を求める
意見書提出の件、
意見書案第30号補助金一律1割削減等に反対し、
社会保障の充実を求める
意見書提出の件、以上2件の提案に当たり、僣越ながら提出者を代表して私から提案説明をさせていただきます。
文案朗読をもって提案説明にかえさせていただきます。
(
意見書案朗読)
以上であります。
議員各位におかれましては、何とぞ両案に御賛同賜りますようお願いいたしまして、提案説明といたします。
○議長(余百保次郎君) 説明は終わりました。
これより質疑入ります。
上程中の両案に対し質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) なければ、これをもって質疑を打ち切ります。
お諮りいたします。
上程中の
意見書案2件については、会議規則第33条第2項の規定により、委員会の付託を省略することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) 御異議を認めません。よって、さよう決しました。
これより討論に入ります。
上程中の両案に御意見はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) なければ、討論を打ち切り採決に入ります。
採決は議事の都合により2回に分けて行います。
まず、上程中の
意見書案第29号についての採決を行います。
上程中の
意見書案第29号は、これを原案どおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) 御異議を認めません。よって、
意見書案第29号は原案どおり可決されました。(阪本信弘君、管庸夫君、園田秀雄君、田中章博君、樽井正雄君、西埜博之君、福田義雄君、細山治君 退場)
次に、
意見書案第30号についての採決を行います。
意見書案第30号は、これを原案どおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) 御異議を認めません。よって、
意見書案第30号は原案どおり可決されました。
なお、ただいま可決されました意見書の取り扱いにつきましては、正副議長に一任願いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) 御異議を認めません。よって、さよう決しました。(阪本信弘君、管庸夫君、園田秀雄君、田中章博君、樽井正雄君、西埜博之君、福田義雄君、細山治君 入場)
次に、日程第10 請第71号外1件を一括して議題といたします。
両請願に対する委員長の報告を求めます。
民生常任委員長 橋本完君。
◆22番(橋本完君) 民生常任
委員長報告。
ただいま上程中の、請第71号
心身障害者児に係る
福祉タクシー制度の実施についての請願、請第72号
精神薄弱者児に対する
バス料金減額措置の実施についての請願、以上2件につきましては、去る12月14日以来開催の委員会において、紹介議員の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれも請願の趣旨を妥当と認め採択すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、
委員長報告といたします。
○議長(余百保次郎君) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告について質疑並びに御意見はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) なければ、質疑、討論を打ち切り採決に入ります。
上程中の請第71号外1件はただいまの委員長の報告のとおり採択することにして御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) 御異議を認めません。よって、ただいま採決いたしました請第71号外1件は採択することに決しました。
次に、日程第11 請第74号
請願事項中3項外1件を一括して議題といたします。
両請願に対する委員長の報告を求めます。
民生常任委員長 橋本完君。
◆22番(橋本完君) 民生常任
委員長報告。
ただいま上程中の、請第74号補助金一律1割削減等に反対し、
社会保障の充実を求める請願
請願事項中3項、請第75号年金制度の改悪に反対する請願、以上2件につきましては、去る12月14日以来開催の委員会において、紹介議員の出席を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれも賛成少数により不採択と決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、
委員長報告といたします。
○議長(余百保次郎君) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告について質疑並びに御意見はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) なければ、質疑、討論を打ち切り採決に入ります。
採決は議事の都合により2回に分けて行います。
まず、請第74号
請願事項中3項について起立により採決を行います。
本請願については、先ほどの委員長の報告のとおり不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(余百保次郎君) 起立多数であります。よって、ただいま採決いたしました請第74号
請願事項中3項は不採択とすることに決しました。
次に、請第75号について起立により採決を行います。
本請願につきましては、先ほどの委員長の報告のとおり不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(余百保次郎君) 起立多数であります。よって、ただいま採決いたしました請第75号は不採択とすることに決しました。
次に、日程第12 請第70号外1件を一括して議題といたします。
両請願につきましては、先ほど意見書が可決されたことにより、すでに請願の趣旨が達せられたものと認めます。
よって、上程中の請願2件は採択されたものとみなすことにして御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) 御異議を認めません。よって、請第70号外1件の請願は採択されたものとみなされました。
次に、日程第13 陳情審査結果報告の件を議題といたします。
陳情第30号外2件の陳情につきましては、
民生常任委員会においてこれを御審査願っておりましたところ、民生常任委員長より議長に対し、お手元に配付いたしておりますとおりの審査結果報告が提出されましたので、この際御報告いたします。
次に、日程第14 議案第207号外10件を一括して議題といたします。
当局の提案説明を求めます。
馬場助役。
◎助役(馬場順三君) 提案理由を御説明いたします。
議案第207号西宮市一般職員の給与に関する条例の一部を改正する
条例制定の件は、一般職の国家公務員の給与改定が実施されること等に伴い、また、昨今の社会経済情勢、組合要求等を総合的に勘案の上、昭和59年度において、本市一般職員の給料月額を改定するとともに、扶養手当等諸手当の額の改定を行うため提案した次第であります。なお、本市一般職員の給与水準は、昭和59年4月1日で9,221円、3.37%上昇し、28万3,087円となります。今回の改定措置に伴う所要経費につきましては、別途措置する調整手当の特別加給額を含め、昭和59年度において、水道局を除く全職員で約8億7,500万円となり、給与改定現計予算計上額を差し引き、不足分約7億1,700万円、及び年末手当、年度末手当の不足分等とあわせ、合計約10億9,000万円を本日補正計上いたしております。
議案第208号から議案第214号までの7議案は、
一般会計及び6
特別会計の補正予算でありまして、職員の給与改定等に伴う人件費の追加のほか、
下水道事業会計においては、事業促進のための経費90万5,000円を含め補正するものであります。追加額は、
一般会計9億6,774万8,000円、
特別会計5,059万6,000円、合計10億1,834万4,000円であります。なお、
一般会計の財源は、繰越金7億8,580万4,000円、諸収入5,569万1,000円のほか、財政調整基金から1億2,625万3,000円を取り崩し充当いたしました。
議案第215号市立中央病院事業会計補正予算は、給与改定等に伴う給与費7,619万6,000円を追加補正し、収益的支出合計を38億8,965万7,000円とするものであります。
議案第216号水道事業会計の補正予算は、給与改定等に伴う職員給与費の追加によるもので、収益的収入及び支出において、水道事業費、1億1,690万7,000円を追加し68億6,263万1,000円に、資本的支出、862万7,000円を追加し22億6,519万円に、それぞれ補正するものであります。
次に、議案第217号工業用水道事業会計の補正予算は、給与改定等に伴う職員給与費の追加によるもので、収益的収入及び支出において、工業用水道事業費、371万2,000円を追加し5億3,895万8,000円に補正するものであります。
以上の11議案につきまして、何とぞ御協賛賜りますようお願い申し上げます。
以上で提案説明を終わります。
○議長(余百保次郎君) 説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑の通告を受けておりますので、これより雑古宏一君の発言を許します。
◆12番(雑古宏一君) 民政会を代表いたしまして、ただいま上程されております議案第207号外10件について簡単に基本的な部分についてのみ質問をしたい、このように思います。
まず、この議案は、給与改定ということでございます。国並みに3.37%ベースアップをした、こういうことであれば何らここで私が質問をする必要もないわけでございますが、新聞等に出ておりましたように、3万円の上積みという問題がございますので、このことについて私なりに、少し理解ができにくいところがございますので、質問をさせていただきたい。
最初に、お断りしておきますが、私は、この3万円の額が高いとか、多いとか、いいとか悪いとかいう判断をしたくはございません。労働に対する当然の報酬でありますから、それが5万円であろうが10万円であろうが、当然それだけの働きをしておるのだ、労使で決められたら、それはどうぞ十二分なことをしてあげていただきたい、職員の方々も一生懸命働いておられるわけですから、そのことについては、決して文句は申し上げません。そのことを最初にお断りしておきたい、このように思います。
しかし、18日に新聞報道がされてから、大勢の市民の方に会いまして、このことを詰問されます。私は、胸を張ってこれは当然のことですよということを御答弁申し上げることができないのであります。そして、当局の方なりいろんな方にこの3万円の性格についてお尋ねをいたしました。いろんな答えが返ってきております。調整手当、他市との格差、解決一時金とか、返ってくる答えが非常にまちまちであります。ある職員に聞きましたら、市長の当選祝いやというようなことまでもおっしゃる方もいらっしゃる、まちまちな答弁が返ってきておるわけであります。
ここで、質問の第1点は、まず、この3万円の性格づけについて、何を根拠にこの3万円を算出されたのかいうことについて御答弁をいただきたいと思います。
それから、第2点目であります。第2点目は、財源の問題であります。9億6,774万8,000円の補正予算をされておるわけでありますが、これは繰越金、それから預金利息、それに財政調整基金1億2,625万3,000円の取り崩しということになっております。この財政調整基金というのは、54年度から59年度、ことしまでにかけて71億3,000万円貯金ができたということで、このことについては、市長初め当局の皆さん、また職員の皆さんが打って一丸となって努力をされた、このことに対しては敬意を払うものでありますが、その反面、市民を犠牲にしておる、市民の犠牲の上に立ってこの貯蓄ができたのだということも忘れてもらっては困るのであります。そして、もう一方、この給与の改定でありますが、昭和56年度までは
人事院勧告どおり国も県も市も支払ってまいりました。57年、
人事院勧告4.58%に対してゼロ、国も県も市もゼロでありました。58年、
人事院勧告6.47%、これは前年度の4.58%プラスアルファで6.47%であります。この勧告に対して国は2.03%、県、市も2.03%の改定をされたのであります。本年は、御承知のとおり、人事院が6.44%の勧告をされて、国、市は3.37%の改定をされているわけであります。そこで、なぜこうして
人事院勧告を無視してまでも給与が抑えられてきたか、その基本理念はどこにあるとお考えなのか。その点、私たちは、その57年当初から、臨調、行革の国の方針を受けて、市長並びに当局は、これは妥当であると判断された、ただ、国が言うてきたから、うるさいで聞いておこうというふうな簡単なものではなしに、行政改革に賛同された結果だとわれわれは解釈をしておりましたが、どうもその点が、基本理念に私の考えているのとかなり差があるように思いますので、その点のお考えを、なぜこの3年間にわたり抑えられてきたかということについて御答弁を願いたい。そして、うがった見方をすれば、71億3,000万円の貯金があるじゃないか、4,000人掛ける3万円なら1億2,000万や、ちょうど財政調整基金1億2,000万円ぐらいおろしてもええやろ、先ほど言いましたように、このお金は、41万市民の犠牲の上に立ってつくられた貯金だと思います。その点も含み合わせて御答弁願いたい。
3点目、これは当局の皆さん方もお聞きになったかと思います。私どもの方でも地方課等に問い合わせをいたしました。前代未聞である、初めてのことである、当然制裁措置は行われるであろうというふうなことを言われております。もしこの結果、市民生活に直結する制裁措置、これが行われたときにだれがどういうように責任をとるのか、はっきりしていただきたい。先ほど議案第205号西宮市
医療費助成条例の一部を改正する
条例制定の件が可決されたようでありますが、その委員会審査の中で、3点セットとは言いません、せめて母子家庭だけでも、こういう市民の切なる願いをあなた方はこのようにけられた、たかが500万円といえども、これを行うことによって国、県の制裁措置を考えたら、そら恐ろしくてそんなことはのめません、10億、20億の制裁措置があったらだれが責任をとるのですか、このようにおっしゃった舌の根もかわかぬさきに、当然制裁措置を覚悟しなければならない、片や500万円、市民の言い分を切り捨て、片や1億2,000万円、妥結したから出しまんねん、これは聞こえませぬ。よく国会で共産党の議員等が福祉切り捨て・軍拡予算、こういうふうなことをおっしゃっておりますが、まさに福祉切り捨て・給拡予算と言わざるを得ない。これがもし可決されて、この議会が通りましたら、その責任は通した議会にもあるのか、その点についてもだれがどのように責任をとるのか。何を言うとんねん、制裁措置言うとるけれども、議会も承認しとるやないか、いうふうにおっしゃっていただくのか、責任は折半やでとおっしゃるのか、その点についても御答弁をいただきたい。
以上3点についてお願いいたします。
◎
総務局長(元田五郎君) 雑古議員の第1点目の質問と第2点目の質問の後段につきまして私から御答弁申し上げたいと存じます。
まず、3万円の性格、根拠、そういった点についての御質問ですけれども、御承知のとおり、昭和57年度は給与改定が見送られました。58年度以降、59年度と、人勧抑制、低率ベアの中で、一部の都市において昭和58年度あるいは59年度において一定の措置がとられた例がございます。そういったことを考えまして、本市におきましても、本年度の給与改定の中で、国家公務員並みの3.37%アップとは別に調整手当を年額3万円支給することにしたものでございます。3万円の根拠でございますけれども、本市の調整手当が給料等の9%プラス640円であるというのに対して、本市の近隣におきましては、9%プラス2,000円ないし3,000円を上積みしておる都市もございます。そういった周辺の状況も考慮いたしまして、しかも、給与負担が後年度への財政負担にならないよう、本年度限りの措置として3万円を決定したものでございます。なお、本市の給与水準につきましては、何かと御批判はあろうかと存じますけれども、決して成り行き任せにほっておるというわけではございません。昭和50年度以降、水準抑制に努めております結果、本市のラスパイレス指数におきましては、10年前と比べまして7.5ポイント低下しております。また、期末勤勉手当におきましても、10年前、年間5.73月プラス4万円でありましたものを4.9月に減率し、さらに58年度の夏期手当以降からは、月収基礎、いわゆるけり込みについても手をつけておるところでございます。したがいまして、今回の措置は、そういったいま申し上げましたようなことを考慮して、とにかく後年度への財政負担にならないような一時的な措置でございますので、御理解を賜りたい、こういうふうに思う次第でございます。
それから、2点目の質問でございますけれども、地方公務員の給与問題につきましては、もちろん国の行革、国の財政事情に関連して自治省、県から地方に対する指導がございます。それは、要するにラスの抑制、さらには、先ほどちょっと申し上げましたように、期末勤勉手当を国並みにしなさいという、そういった指導があります。これは、本市の場合、それにそのまま従ってやっているのかというような御指摘でございますけれども、そのことも影響しておるのはもちろんでございますけれども、地方公務員法第24条によりまして、地方公務員の給与と言いますのは、国、他都市、その他の事情、そういったものを考慮して決めなさいというようなことになっております。そうした場合に、本市の給与水準は、いま抑制しているとは申しましたけれども、なお高水準にあることは事実でございますので、今後とも給与の適正化については、できる限りの、関係職員団体の理解、協力も得ながら進めてまいりたい、こういうふうに考えておりますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。
以上でございます。
◎助役(馬場順三君) 第3点目の御質問でございますが、だれがどう責任をとるのかという御指摘がございました。本件に関連した起債制限回避等に努力をいたしまして、事業運営に支障を来さないよう努めてまいりたいと考えております。また、これまでに行っております、先ほど
総務局長が答弁いたしておりますように、今日までの給与適正化をさらに進めまして、国、県との信頼回復について最大限努力いたすことにより市当局の責任を全ういたしたい、このように考えております。
以上でございます。
◆12番(雑古宏一君) 基本的なことをお聞きいたしました。私も
総務常任委員会に属しておりますので、いまの答弁に対する詳しい質疑については
常任委員会の方でさせていただきたい、このように思います。
ありがとうございました。
○議長(余百保次郎君) 次に、西埜博之君。
◆9番(西埜博之君) 先ほどの雑古議員の質問で、ほぼ私の聞きたいことはほとんど終わっているわけでございますが、研政会の1人として改めてお聞きしておきたい。
先ほど来言われておりますように、県、国から、調整手当を出すことによって、いわゆる報復措置、ペナルティーがないのかどうかについて明言ができていないように思いますので、この問題をひとつお聞かせいただきたい。
それから、やはり給与改定については、給与の最終的なケツは議会にあるというふうに、このもらっております資料からは出てるんですけれども、これは、それこそいまの雑古さんのお話ではありませんけれども、当局にあるのか、議会の方に責任があるのか、半々やというのか、その辺もう一度明確な御答弁をいただきたい。
この2点についてお願いします。
◎助役(馬場順三君) 御承知のように、自治省におきましては、特に
地方自治体が国家公務員の給与を上回っておる、そういうことについて是正をすべきであるということで、数年前から一般の単独の起債の制限措置等を含めまして給与是正の指導をやっておるわけでございまして、これは今日まで続けられてきたわけでございます。なお、そうした中で、本市もそうでございますけれども、特にラスパイレス指数が115を上回る団体につきまして今日まで指導が行われてきた、それで、徐々には是正されておりますけれども、なかなか是正されないという向きにつきましては、特にまた本年度から、従来は一般的な単独事業の起債、いわゆる箱物等についての起債制限というものが多かったわけでございますけれども、本年度からは地方債の許可方針の中に、「給与その他財政支出の状況が著しく適正を欠き、かつその是正のために必要な努力を払わないもの」については、一般事業債につきましても起債の制限の措置をとり得るという起債の許可方針に改めてきた、いわば制限する旨の方針が強化されてきておる、こういうことでございます。そういうことで、今日まで本市も一時金等につきましてプラスアルファ的な措置をやってきたことに伴いまして、こういう措置をとったからこの起債をこういうふうに制限するといったような明確なものはございませんけれども、そういう意味におきましての起債の若干の制限は今日まであったわけでございます。今回のこの措置につきまして、具体的にそういう形に結びつくものかどうかということにつきましては、今後、県から改めて方針なり指導が示されるもの、このように考えておりますが、その間にありまして、先ほど言いましたように、私どもは、できるだけ本件に関連した起債制限措置については緩和していただくように努力をしてまいりたい、このように考えておるところでございます。
なお、給与改定の最終的なケツは議会が負うのかどうかといった御質問がございましたけれども、予算議決の権限は当然議会にあろうとは思いますけれども、私ども市当局は、そのゆえをもって本件を議会に転嫁するというようなことは毛頭考えていないわけでございまして、市当局の責任において、今後給与適正化の努力をすることによって責任をとり、信頼を回復し、市民へのしわ寄せができるだけないような形で御期待にこたえたい、こういう基本的な考えでおりますので、御理解賜りたいと思います。
◆9番(西埜博之君) 答弁をいただいたわけでありますが、私も雑古議員と同じ
総務常任委員会に所属しております。いまの助役の答弁を踏まえて論議をしてまいりたい、このように思います。
どうもありがとうございました。
○議長(余百保次郎君) 通告による質疑は終わりました。
ほかに質疑はありませんか。
25番。
◆25番(西村義男君) ただいま上程中の議案第207号外に関連して若干の質問をいたしたいと思います。
当局が提案をされている議案について議会側がどのような判断をしてどのような態度をとるのかということは、これは全く自由でありまして、私は、当局の責任はないと思うわけであります。この給与等の問題ですけれども、いま審議もされておりますし、この後は各
常任委員会でのさらに細かい審査もされると思いますし、ただいま質問をした議員、また会派の態度が注目をされるところでありますけれども、私は、いまのやりとりの中で、3.37の国並みの賃金の引き上げ、給与のアップについては理解できるけれども、調整手当として3万円の支給については理解ができない、そして、これを実施することによって県や国からの制裁措置が予想される、そして、後の質問者については、ペナルティー、報復措置が必ずやられるだろう、こういう前提で質問を展開をしてきたのであります。私たち共産党議員団は、いままでにもこの議会でも明らかにしておりますように、地方自治権というのは憲法で保障されている重要な問題であるわけであります。そのために地方独自の財源でもって、地方独自の権限で、市民に対する福祉の向上、市民生活が向上するためにどのような行政を行うのか、これは、国は全く関与できない、こういう規定に基づいて地方の行政が行われておる、その行政水準に対して、また当局の提案に対して議会がどう判断をしていくのか、こういうことになっていると思うわけであります。当局も、こういう質問に対して、答弁では、国を上回るような制度をつくったり、国の指導に反するようなことがあればそういう制裁的な措置が強まってくるだろう、こういう答弁をいたしているわけであります。私は、そういうやりとりそのものがおかしいと思うのです。いまも意見書の提出等で審議をされ、可決もされておりますけれども、国の不当な干渉については、地方の行政、議会は、断固とした態度でこれに反対をしていく、そういう不当なやり方に対しては、それを許さないという態度がいまこそ必要なのです。それを、これをやれば制裁措置だとか、報復措置だとか、ペナルティーがかかるとか、こういうことを前提にしながら審議をするということ自体、地方自治権の放棄であるし、地方議会を否定をする方向だと思うのです。そういう点について当局は一体どのようなお考えを持っているのか、このペナルティー、報復措置、そして制裁措置、こういう点については、あなたたちは一体どのような見解を持っておられるのか、明確に議会側に対して説明をしておいていただきたい。つまり、憲法に基づく地方自治の本旨、地方自治権の立場からこの点についての説明をいただきたいというふうに思います。
◎助役(馬場順三君) こういった国と言いますか、自治省の干渉と言いますか、そういうものは地方自治権の否定であり侵害であるという御指摘がございます。いろいろ考え方もあろうとは思いますけれども、そういったことの基本的な議論は別といたしまして、現実に、全国にいろいろたくさんの自治体がある中で、やはり地方公務員の給与というのは、原則として国家公務員に準ずるといったようなことも法律で決められておるわけでございます。ただ、今日までそれぞれ地域地域の事情なり、伝統的な給与体系というものもございます。そういう中で、何と言いますか、国を極端に上回るところにつきましては、これは、それぞれの地方において自律的に是正されればいいわけでございますけれども、国といたしましても、極端に高いところにつきましては、やはり是正に乗り出すのが国としてしかるべき措置であろうというふうな判断のもとに、現実にこういったような形で起債抑制、起債の制限という措置をとられてきておるのは事実でございまして、こういった現実に着目して行政を執行していくということでございまして、こういった措置そのものが不当であるというふうな、何と言いますか、高度な政治判断等につきましては、十分また議会の皆さん方の御意見を承りまして、西宮市としての態度を決めさせていただきたい、このように思います。
◆25番(西村義男君) 現実を踏まえて対応していく、そして、制裁措置が強まってきているわけでそれは無視できない、まさに国に屈服をして地方自治権をみずから放棄をするような態度にもとれるわけなんです。先ほど議会側の、全会一致あるいは賛成多数で可決をされましたけれども、国の高額補助金の1割カット等の問題、こういうことをやるな、地方の財源がますます圧迫をされる、市民の暮らしにますます影響が大きくなってくる、こういう意見書を可決したばかりなんですよ。私は、この3.37の給与のアップ、そして3万円の調整手当の是非については、これはこれからの
常任委員会等でも論議ができると思いますけれども、これをやれば国からこういう圧力がかかってくる、こういう報復措置がとられてくる、だからやったらだめなんだというような論議は、やっぱりこの議会の中で展開するべきじゃない、この3.37、3万円の内容について議会側がどう判断するのか、各会派、議員がどう判断するのかということをやればいいわけです。そういう制裁措置や報復措置がとられるのであれば、国に対してそういうこと自体が不当だという声を議会としていまこそ上げていかなければならぬと思います。そういう点について、私は、馬場助役の答弁はきわめて不満なんです。しかし、この後、
常任委員会もあるということですから、その中で論議もしていきたいということで、一応いまの質疑は以上でおいておきたいというふうに思います。
○議長(余百保次郎君) ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) なければ、これをもって質疑を打ち切ります。
上程中の各案は担当
常任委員会に付託して御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) 御異議を認めません。よって、議案第207号外10件は担当
常任委員会に付託いたします。
付託区分は日程表のとおりであります。
ここで
常任委員会開催のため暫時休憩いたします。
(午後3時25分 休憩)
───────────
(午後8時13分 開議)
○議長(余百保次郎君) ただいまより休憩前に引き続き会議を開きます。
この際申し上げます。
休憩中、各常任委員長より、付託事件の審査を終了した旨の報告を受けております。
これより各案に対する委員長の報告を求めます。
まず、総務常任副委員長 荻田勝紀君。
◆5番(荻田勝紀君) 総務常任
委員長報告。
ただいま上程中の、議案第207号西宮市一般職員の給与に関する条例の一部を改正する
条例制定の件、議案第208号昭和59年度西宮市
一般会計補正予算(第4号)のうち本委員会所管科目、以上2件につきましては、本日開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、
委員長報告といたします。
○議長(余百保次郎君) 次に、文教常任委員長 友松信也君。
◆3番(友松信也君) 文教常任
委員長報告。
ただいま上程中の、議案第208号昭和59年度西宮市
一般会計補正予算(第4号)のうち本委員会所管科目につきましては、本日開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、
委員長報告といたします。
○議長(余百保次郎君) 次に、民生常任委員長 橋本完君。
◆22番(橋本完君) 民生常任
委員長報告。
ただいま上程中の、議案第208号昭和59年度西宮市
一般会計補正予算(第4号)のうち本委員会所管科目、議案第209号昭和59年度西宮市
国民健康保険特別会計補正予算(第3号)、議案第210号昭和59年度西宮市
食肉センター特別会計補正予算(第2号)、議案第211号昭和59年度西宮市
農業共済事業特別会計補正予算(第2号)、議案第215号昭和59年度
西宮市立中央病院事業会計補正予算(第2号)、以上5件につきましては、先ほど開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、
委員長報告といたします。
○議長(余百保次郎君) 次に、
建設水道常任委員長 宇野良一君。
◆1番(宇野良一君)
建設水道常任
委員長報告。
ただいま上程中の、議案第208号昭和59年度西宮市
一般会計補正予算(第4号)のうち本委員会所管科目、議案第212号昭和59年度西宮市
下水道事業特別会計補正予算(第3号)、議案第213号昭和59年度西宮市
住宅費特別会計補正予算(第2号)、議案第214号昭和59年度西宮市兵庫県
住宅供給公社委託事業特別会計補正予算(第2号)、議案第216号昭和59年度西宮市
水道事業会計補正予算(第1号)、議案第217号昭和59年度西宮市
工業用水道事業会計補正予算(第1号)、以上6件につきましては、本日開催の委員会において、当局から詳細なる説明を聴取し、慎重に審査いたしました結果、いずれも異議なく原案を承認すべきものと決しました。
議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、
委員長報告といたします。
○議長(余百保次郎君) 委員長の報告は終わりましたが、ただいまの報告について質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) なければ、質疑を打ち切り討論に入ります。
討論の通告を受けておりますので、越智一雄君の発言を許します。
◆17番(越智一雄君) 現在上程されております議案第207号西宮市一般職員の給与に関する条例の一部を改正する
条例制定の件外10件の議案に対しまして、賛成する立場から、民社クラブを代表して意見、要望を述べたいと思います。
各
常任委員会で、各議案にまつわる諸問題につきましては、あらゆる角度から十分論議が尽くされたところでありますが、
総務常任委員会におきまして、民社クラブとして、荻田議員が職責上採決に加わっておりませんので、ここにあわせてその見解を明らかにしておきたいと思います。
今回、本市の59年度のベアが国並みの3.37%アップで労使間で妥結したことにつきましては、特段に意見を述べる考えはありませんが、同時に妥結をしております職員1人当たり年間3万円の特別調整手当についてであります。特別調整手当3万円の支給するに至った経緯や状況等、また、それが一時金であり、将来の調整手当へのはね返りがない点、あわせてやみ給与的な取り扱いを行わずに議会にオープンとした点につきましては、それなりに理解するところでありますが、公務員の給与をめぐる厳しい国の情勢や、本市職員の給与がラスパイレス指数113.3と阪神間随一という点、並びにまじめに働き税金を納めている市民感情、さらに、さきに提案されました医療助成に関する当局の提案説明と今回の特別調整手当の整合性の問題などを考え合わせた場合、市民不在の行政のための行政と批判されても仕方がないところであります。しかしながら、給与決定に当たっての労使問題は別に置くといたしましても、より企業性とよりよき市政のために、あえてこの決定をされ提案されてきた本議案に対して、民社クラブとして意見、要望を付して賛成をしたいと思います。
次に、意見、要望を述べます。
一つ、今回はやむを得ない措置として理解に努めるが、今後同様のことがないように努められたい。
一つ、今回の措置に伴う国、県との今後の関係について、起債制限等の悪影響がないよう最大限に努力すること。
一つ、行政責任者として市職員の公務員であることの原点を自覚するように指導し、あわせて給与の適正化等を積極的に進めていくこと。
一つ、市長以下全職員は、市民中心の政治を徹底させ、いやしくも市民不在、市民軽視の行政にならないよう、なお一層職務に徹し、市民サービスの向上と市民のニーズにこたえること。
以上であります。(拍手)
○議長(余百保次郎君) 次に、雑古宏一君。
◆12番(雑古宏一君) 議案第207号外10件について要望を申し上げたい、このように思います。
本会議、委員会を通じて、助役初め局長、担当職員の方の御答弁をいただいたのでありますが、その中で、県の方から法第245条、第246条、また第246条の2に基づいて、今回の措置に対する5点にわたる問題点を提起されており、理解できることについては極力指導に従うとのことであり、また、馬場助役から、制裁措置等については極限の限り努力して国、県に理解を求めるとの答弁を了といたしますが、市民感情等を考えるときに、今後はいやしくもお手盛りと言われるようなことが決して行われることのないよう強く要望して、職員の労苦を考え賛成にいたします。(拍手)
○議長(余百保次郎君) 以上で通告による討論は終わりました。
ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) なければ、討論を打ち切り採決に入ります。
上程中の各案はただいまの委員長の報告のとおり決することにして御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) 御異議を認めません。よって、ただいま採決いたしました議案第207号外10件は原案どおり可決されました。
次に、日程第15 請第25号外2件を一括して議題といたします。
各請願につきましては、担当の委員会に付託し審査を願っておりましたが、委員会においては、各請願とも今期定例会中に結論を出すべきであるとの意見と
継続審査にすべきであるとの意見に分かれたため、採決を行った結果、閉会中の
継続審査と決定した旨、担当の委員長より申し出がありました。
採決は議事の都合により2回に分けて行います。
まず、請第25号及び請第29号
請願事項中2項・4項について起立により採決を行います。
請第25号及び請第29号
請願事項中2項・4項の2件は、これを閉会中の
継続審査とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(余百保次郎君) 起立多数であります。よって、ただいま採決いたしました2件は閉会中の
継続審査と決しました。(東耕一君、荻田勝紀君、越智一雄君、西川彰一君 退場)
次に、諸第73号について起立により採決を行います。
請第73号については、これを閉会中の
継続審査とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(余百保次郎君) 起立多数であります。よって、ただいま採決いたし
ました請第73号は閉会中の
継続審査と決しました。(東耕一君、荻田勝紀君、越智一雄君、西川彰一君 入場)
次に、日程第16
総務常任委員会の
所管事務調査の件外7件を一括して議題といたします。
各件につきましては、それぞれ担当の委員会において調査を願っておりますが、各担当の委員長より、今期定例会中に調査を終了する見込みがないため、閉会中の
継続審査とされたい旨の申し出がありました。
よって、お諮りいたします。
上程中の8件は閉会中の
継続審査とすることに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) 御異議を認めません。よって、上程中の8件は閉会中の
継続審査と決しました。
以上で本日の議事日程は全部終了し、今期定例会の会議に付議された事件はすべて議了いたしました。
よって、お諮りいたします。
今期定例会の会期は明22日までと議決いたしておりますが、会議規則第6条の規定により、本日をもって閉会いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(余百保次郎君) 御異議を認めません。よって、今期定例会は本日をもって閉会することに決しました。
閉会に際し市長のあいさつがございます。
(登 壇)
◎市長(八木米次君) 閉会に当たりまして一言ごあいさつを申し上げます。
議員の皆様方におかれましては、年末御多忙のところ、去る5日以来本日まで連日にわたり昭和58年度
一般会計及び
特別会計歳入歳出決算認定の件を初め、提案いたしました諸議案につきまして、慎重なる御審議をいただき、御協賛を賜りまして、まことにありがとうございました。厚く御礼を申し上げます。審議の過程におきまして皆様方からいただきました御意見や御要望につきましては、御期待に沿うよう今後十分に配慮する存念でございます。よろしくお願い申し上げます。
本年も余すところ旬日となりましたが、議員の皆様方におかれましては、何とぞ御自愛の上、御健勝にて御活躍されますようにお祈り申し上げます。
終わりになりましたが、この1年間、議員の皆様方、市民の皆様方並びに報道関係の方々からは、いろいろと御厚情をいただきました。まことにありがとうございました。御礼を申し上げますとともに、さわやかな新年を迎えられることを祈念いたしまして、ごあいさつといたします。
まことにどうもありがとうございました。(拍手)
○議長(余百保次郎君) 本年最後の定例会を閉じるに当たりまして、私からも一言ごあいさつを申し上げます。
議員各位には、年末何かと御多用中のところにもかかわりませず、本会議、委員会を通じ、終始熱心に御審議を賜りまして、ここに無事閉会の運びとなりましたことにつき、衷心より感謝を申し上げます。また、市当局並びに行政委員会の各位、報道関係者の皆さん方の御労苦、御協力に深甚なる謝意を表する次第であります。
どうか皆様方におかれましては、一層健康に御留意され、御家族ともどもお元気で幸ある新年をお迎えになりますよう心から祈念いたしまして、簡単ではございますが、私のごあいさつとさせていただきます。
これをもって本日の会議を閉じ、今期定例会を閉会いたします。
御協力まことにありがとうございました。(拍手)
(午後8時27分 閉会)...